介護事業所A:シフト表とライン表のAI作成の事例
毎月のシフトと、日々のライン表(誰がどの時間にどのサービスに入るかの配置表)。必ず守る条件を書き出し、AIが下書きを作り、ご担当者様が仕上げる形に変えました。数字はすべて、ご担当者様ご自身が計測シートに記入された実測です。
シフト作成の時間
100分→20分
同じご担当者様の計測(4名平均では140分→32分)
ライン表の手直し
45分
AIの下書きを仕上げるまでにかかった時間
ライン表の配置
607/607件
必ず守る条件の違反 0件
課題:管理者の時間と、気持ちの負担
シフト表は、夜勤の回数、資格を持つ方の配置、連続勤務の上限、希望休、職員同士の組み合わせなど、守らなければならない条件が多く、毎月の作成に管理者の時間が大きく割かれていました。職員の皆様からのご要望を受け止めながら組むため、時間だけでなく気持ちの負担も小さくありません。
ライン表も同様に、利用者様ごとの入浴・排泄・掃除・洗濯などのサービスを、曜日・時間・浴室・人員の条件を守って並べる必要があり、経験のある方に作業が集まっていました。
取り組み:条件を書き出し、AIが下書き、人が仕上げる
STEP 1
条件書をつくる
夜勤・資格・連勤・希望休・組み合わせなど「必ず守る条件」を、現場の言葉のまま書き出します。
STEP 2
AIが下書きをつくる
条件書に沿ってAIがシフト表・ライン表の下書きを作り、別のプログラムで条件違反がないかを検査します。
STEP 3
ご担当者様が仕上げる
現場の事情に合わせた最後の判断は人が行います。直した箇所は次の版の条件に織り込みます。
結果(実測)
- シフト作成
- 100分→20分(同じご担当者様が、一から手で作った場合とAIの下書きを仕上げた場合を計測)。4名の平均では140分→32分
- ライン表
- AIの下書きの手直し 45分
- ライン表の配置
- 607件中607件を配置し、必ず守る条件の違反 0件
- ほかの施設への展開
- 条件書を差し替えて、3施設で同じ結果を再現
- 計測の方法
- ご担当者様ご自身が、作成方式ごとの開始・終了時刻を計測シートに記入(2026年9月22日ご記入分)
正直にお伝えしたいこと
使いこなしについて
AIの下書きを組み替える判断には、シフト作成のご経験が要ります。今回も、経験の浅い方は下書きの組み替えまでは難しい場面がありました。AIは「管理者の作業を置き換えるもの」ではなく、経験のある方の時間を、利用者様と職員の皆様に戻すための道具としてお使いいただくのが現実的です。
実測記録と、条件書の雛形・計測シートをお送りします
- 介護事業所Aの実測記録(計り方を含む)
- 付録A:必ず守る条件を書き出す「条件書の雛形」
- 付録B:ご自身の施設で作成時間を比べられる「計測シート」
※ 事例は契約に基づき、事業所名・お名前を伏せて掲載しています。
